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徐々に大きく振れ始める躁とうつ

双極性障害

双極性障害は体質的(遺伝的)な影響や環境の影響が作用し、精神科を受診する前にも躁やうつの症状が自覚できるといわれていると聞きました。学校に通っている頃から躁やうつの症状がある方もおられるそうですが、私の場合は人事異動した直後にうつになり、慣れてくると躁になるという状態を繰り返してきました。
初めのころは小さなうつでも繰り返すたびにだんだんつらいうつになり、最後は耐えられずに妻の勧めで精神科を受診しました。最初は五月病かと思っていましたし、実際にゴールデンウィークを過ぎた頃には自然とうつの症状が消えてきたように覚えています。
躁については自覚がなくどんなに深夜まで連日仕事をしてもつらいと思ったことはありませんでした。完璧主義のせいだと思っていたのですが、いま振り返ると仕事への異常な執着ぶりでしたから、やはり躁状態だったのだろうと思います。
この4月に人事異動で異動したときは初日に勤務しただけで翌日から逃げるように休んでしまいました。4年前は3ヶ月踏ん張って病気休暇となり、3年前は着任後たった10日で病気休暇をいただきました。今回は初日だけで頑張ろうともしなかったわけです。
躁状態での行動はこれまでは仕事に執着して膨大な残業をすることでした。3年間の病気休暇後の転勤が決まった日に温泉に出かけたり、最後まで勤務しないで早々と引っ越してしまったりと異常な行動が出始めてきました。そして今回は職場へ大変な迷惑をかけたり、外出先でトラブルを起こしました。すべて思い出せるのですが、考えるともうどうしていいのか身震いがしてきます。
主治医から「もうこれは双極1型ですね。」といわれました。徐々に躁とうつの波が大きく振れ始めてもう限度を超えてしまったようです。躁のときに自分をコントロールできなかったのは自分が悪いのだろうと思ったり、病気のせいではなだろうかと思ったりします。病気のせいだとしても迷惑をかけた職場や外出先での信用を回復することはとても難しいと思います。それで職場復帰の意欲もなくなり、外出もできなくなりました。

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