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職場生活

カウンセリング

(質問)
双極性障害で2週間ごとに通院しています。これまで転勤のたびにうつ状態となり、職場に慣れてくると躁状態となる状況を繰り返しています。今の職場は、うつ病を発症した後、仕事の負担の少ない職場(ひまな職場)へ配置替えとなったものです。でも、配置替え早々に双極性障害を発症し、4ヶ月の病気休暇をとりました。現在は何か成果を出さなければとがむしゃらに仕事をしています。
妻と一緒に通院したところ、妻からみて少し上がり気味だということでパキシルの減薬(3T→0T)とデパケンの減量(1T→0T)、リーマスの増量(3T→5T)となりましたが、パキシルの離脱症状(嘔吐、めまいなど)が表れてもとの処方に戻りました。
直近の診察で主治医は少し混合なのかもしれないなとおっしゃっていました。
1 仕事を頑張ろうと意欲があるのですが、実際の仕事量は1日30分程度で終わり、残りの時間はインターネットで何度も新聞を見て過ごしています。仕事上の改善を提案すると上司は「そんなことしなくてよい。」といい、眼の敵のようにします。日々の職場生活をどのように過ごしたらよいでしょうか。
2 来春は転勤する時期(3年満了)なのですが、前回の異動で配慮してもらっており、どこか地方に左遷されると思います。たぶんうつ状態になって病気休暇をとることになるかもしれないなという不安が大きいです。どのようにしたらよいでしょうか。
2003.10-11 病気休暇(顔面神経麻痺で2週間入院)
2004.7-8 病気休暇(うつ病発症1月半自宅療養)
2004.11-12 病気休暇(うつ病再発1月半自宅療養)
2005.4-8 病気休暇(双極性障害型発症4ヶ月自宅療養)
リーマス錠200×3T→5T→3T(毎食後)
デパケンR×1T→0T→0T(就寝前)
トフラニール錠25mg×3T→3T→3T(毎食後)
パキシル錠10mg×3T→0T →3T(毎食後)
コントミン糖衣錠12.5mg×1T→1T→1T(就寝前)
ロヒプノール錠2×1T(就寝前)
ナウゼリン錠10×0T→0T→3T(毎食後)

(回答)精神科医 成木 文先生
「双極性障害」の場合、そのサイクルのスピードにもよりますが、気分の中庸を保つのはなかなか根気のいる仕事になるでしょう。ご本人も口数や活動性の多寡などを参考にセルフコントロールが可能になってきますが、普段ご家族など近しい方の評価基準が調整のより所になるものです。あなたも奥さまの客観的判断を頼りにしておられるわけで、今後ともそれを大切にしておかれるといいでしょう。
 
また、会社の方も大体あなたの上がり下がりを了解しておられるのかもしれません。とすると、それを恨んだり残念に思ったりしないで、むしろ有難いことと考え、素直に指示にしたがって、給料さえもらえればいいやぐらいにのんびりやっておられた方が得でしょう。
元気が出てくると張り切りたいのはよくわかりますが、ここは周囲の方々の心遣いに従順な方が賢明かもしれませんね。身体病と同じことで、病気が遷延している以上無茶はできませんで、今のところしなりしなり行くしかしようがありません。切歯扼腕という時期もあるはずですが、そこは隠忍自重でしょうかね。その方が奥さまもほっとされるでしょう。仕事中あまりに暇だというのであれば、控え目に趣味やパソコンをやるのもよし、疲れない程度での読書や語学の勉強もいいでしょう。取り繕う方法を工夫するのも結構面白いと思います。
お薬については、状態の動きに応じこまめに調整していくのが常道です。その際、舵取りになる薬が大概あるものです。もちろん、主治医先生はよくご存知だと思います。

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