これは、Dr.コトー診療所の「救えない命」の回で高齢のあきおじがコトー先生へ話した言葉です。あきおじはS状結腸のガンでしたが、本土で手術すると息子夫婦も付添しなければならず負担が大きいことやあきおじ自身がコトー先生にみてもらいたいと希望したことから設備の乏しい離島で手術することになりました。
手術が始まり開腹したところ肝臓や腎臓、リンパ節にも転移していたためコトー先生はそのまま閉腹しました。家族は何もしなかったコトー先生を責めましたが、コトー先生は手術2日後にあきおじを自宅へ戻すことにしました。
あきおじはわずかな余命をコトー先生や家族に見守られて他界しました。縁側から見える畑、波の音、孫の遊び声を聞きながらあきおじは楽しく過ごせて幸せだったと家族からコトー先生はとても感謝されました。
生前、あきおじはコトー先生が好きだ、愛の告白だと笑っていました。先生にみてもらえるなら本望だと。主治医と患者は信頼関係といいますが、自分自身はどうなのかと思いました。
S状結腸を調べてみると30歳女性の闘病記がありました。2007年手術不能といわれながらも手術。その後肺に転移。排泄機能障害で苦しみながら職場復帰というものでした。これまでメンタルヘルスブログは読んできましたが、身体の闘病記は読んだことがありませんでした。身体の病気は命にかかわるものが多く書いている本人も家族も読んでるこちらもつらいです。
心の場合はどうなのか。私の場合、命を奪われる危機にはないし、生活に支障があるわけでもない。周りからみると情けないとか根性がないとかあいつは終わったとか思われているだけ。理解を得難いのは仕方ないことですね。身体より心を大切にしたいとも聞きます。心と身体を比べることはできないと思うようにしようと思います。
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