SSRIは三環系抗うつ薬より躁転が起きにくく、副作用も少ないことから第一選択薬になるといいます。自分自身は急にSSRIを中止したため、断薬症状を経験をしていますが、慎重に減量すれば問題ないようです。
このSSRIの副作用としてアクチベーション症候群(activation syndrome)というものがあることを知りました。SSRIで躁転したと思っていたものはもしかするとSSRIの副作用だったかもしれないわけです。
私の場合、うつ病の治療を開始してパキシル(SSRI)の処方を受け、すぐにトレドミン(SNRI)が追加されました。その後、人事異動のため転院した先で初診後10ヶ月で双極性障害と診断を受けました。抗うつ薬による躁転ではないかと思いましたが、主治医は「薬による変動ではありません」といっておられました。
長期間にわたって躁とうつを繰り返しており、双極性障害の素因を持っていたからこそ発症したのは間違いなさそうです。抗うつ薬による躁転だったのか、アクチベーション症候群だったのかははっきりとわかりませんが、現在の治療方針では三環系抗うつ薬やSSRIなどすべての抗うつ薬を使用しないこととしています。
いまのところ大きなうつに落ち込むことはないのですが、うつのときに耐えられずに抗うつ薬の処方を望むことが多いそうです。先月受けたこころの健康相談(市保健所)の嘱託精神科医の先生は患者さんから苦しいので処方を頼まれるとつい抗うつ薬を出してしまうと話しておられました。
現在の主治医は前回の通院で「処方で持ち上げるようなことはしません」、「うつのトンネルに入りましたがこれを耐えなければいけません」、「躁になっては仕方ないので辛いですが我慢してもらいます」と話しています。このとおり進めれば抗うつ薬による躁転やアクチベーション症候群の危険性は回避できそうです。
(自分なりのまとめ)
抗うつ薬による躁転
双極性障害の素因を持つ者が抗うつ薬を服用するともともとの素因に働きかけて躁が発現することがあるようです。双極性障害への抗うつ薬は慎重に検討する必要がありそうです。
アクチベーション症候群
SSRIがセロトニンに強く作用することで副作用として症状が発現するようです。徐々に投与して症状がみられたときはSSRIの中止や変更を検討する必要がありそうです。
(参考サイト)
物質誘発性気分障害
躁うつ病のホームページ(国立理化学研究所加藤忠史先生)
抗うつ薬で躁転した場合は双極性障害なのでしょうか?
躁うつ病のうつ状態では、どの抗うつ薬を使えばよいのでしょうか?
抗うつ薬誘発性躁病というのがあるのでしょうか?
アクチベーション症候群
広島市医師会(県立広島病院精神神経科部長高畑伸一先生)
Activation synderomeについて(PDF)
財団法人住吉病院
抗うつ薬によるactivation syndrome
無駄口薬理学(病院勤務薬剤師遠嶽さん)
Activation syndrome 賦活症候群
All About プロファイル(銀座泰明クリニック 茅野 分先生)
軽い躁うつ病�@
Bipolar I Disorder(双極�T型障害≒躁うつ病) の日常・非日常(Azami�Uさん)
躁転でなくてactivation syndrome
(追記1)
加藤忠史先生のHPの中から抗うつ薬による躁転に関する記述で参考になった部分です(躁うつ病のホームページから引用させていただきました)。
1 抗うつ薬で軽躁になる人は、やはりある程度双極性障害の素因を持っていると考えて良い
2 抗うつ薬による躁転は単純に副作用と考えるべきものではなく、双極性障害という素因そのものが大きく関与していることは間違いありません
3 抗うつ薬治療中に躁状態になるのは、双極性障害の自然経過によるものであり、たとえそれまで躁転の経験がなくても、抗うつ薬で躁転する人は双極性障害、と考えて差し支えない
(追記2)
今回の記事で真意が伝わらないという心配がありましたので、時間をかけて慎重に書いたつもりですが、やはり思ったとおりの結果となりました。
「たくさんの情報に囲まれて、振り回されない方が良い」、「あなたはそれ(双極1型)を否定しようといろんな情報を集めている」というコメントが寄せられたことから、説明を加えたいと思います。
1 主治医の指示のもとで治療していくのが一番だと思っていること。
2 あれだけの逸脱行為をしてしまったので、自分なりに双極1型を受け入れているつもりであること。
3 薬のせいで逸脱行為をしたとか、双極1型ではないと否定しようと情報を集めているわけではないこと。
4 今回の記事では、「初めてSSRIの副作用で躁状態が起きることもあるということを聞いて驚いたこと」、「主治医の治療方針に従って躁やうつに傾かずに落ち着いて生活したいこと」などを書こうとしたこと。
5 抗うつ薬による躁転は双極性障害であれば必ず起きるものではないこと。
コメントはこちら
こんばんは。いろいろと勉強されているようですね。
でも、実際診ている主治医が一番良くわかると思うのです。
あまりたくさんの情報に囲まれて、振り回されない方が良いのでは?と、思いました。
私は、SSRIも旧来の抗うつ薬も飲みましたが、躁転はありません。しかも、薬剤性の躁転はあなたのように激しい症状にはならないと聞いています。あなたの主治医が言う、双極�T型は、文面から疑いようが無い気がしますが、あなたはそれを否定しようといろんな情報を集めている感じがしました。
気分を害されたらスミマセン。
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ご訪問ありがとうございます。
多くの情報に囲まれて振り回されずに主治医の指示のもとで治療していくのが一番だと思います。ご助言ありがとうございます。
今回の記事で真意が伝わらないという心配がありましたので、時間をかけて慎重に書いたつもりですが、やはり思ったとおりの結果になってしまいました。あれだけの逸脱行為をしてしまいましたので、自分なりに双極1型を受け入れているつもりでした。
いまは取り返しがつかないことをしてしまったと悔いており、これからどうしていけばよいかわからず途方に暮れているような状況にあります。薬のせいで逸脱行為をしたとか、双極1型ではないと否定しようと情報を集めたというわけではありません。
いまは仕事のことなど考えないで療養に専念することが大切だと考えています。一方で病的な躁やうつを自覚できないことが安定しない生活を長く続けてきた原因だと思っています。今回の記事では初めてSSRIの副作用で躁状態が起きることもあるということを聞いて驚いたこと、主治医の治療方針に従って躁やうつに傾かずに落ち着いて生活したいことなどを書こうと思っていました。
主治医にいわれているのですが「今は物事をよく判断できない状態」のためか、このお返事を書きながら急に悲しくなってきました。
私のコメントで悲しい思いをさせてしまってスミマセンでした。
あなたを否定する気も、落ち込ませる気も全くなかったのですが…結果的に混乱されてしまったようで…申し訳ありません。
以後、コメントは控えさせていただきます。
最後に、一言。今回の逸脱行為は、病気がさせてしまってものです。反省すべきは、病気への認識で、行為そのものではないと思うのです。精神の病気は、どれも大変です。しっかり地に足をつけて治療なさること願ってやみません。迷惑行為そのものは、もう十分反省されたでしょう。過去よりこれからです!!
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身勝手に動揺してしまいこちらこそすみませんでした。主治医やネット相談でもいつも叱られたり疑われたりしています。こちらのコメントも批判や中傷がほとんどなのですが、その都度反省してお返事を書かせていただくようにしています。前向きに考えなければとは思うのですがなかなかそういう気持ちになれずにいます。これからも率直なコメントをお待ちしていますので、よろしくお願いします。