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糖尿病性腎症と慢性腎炎

循環器内科・糖代謝内科

○○ 様                平成20年9月16日
メールありがとうございました。入院中の件で疑問点があったとのことで、説明が不足していたと思います。大変失礼しました。そこで総合内科の科長である○○が説明をさせていただきます。
1)診断について○○さんは2001年の検診で高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病疑いにて○○診療所から2002年2月18日に当院を受診しています。この時、糖負荷試験で2時間の血糖値が215と糖尿病パターンを示しています。蛋白尿も陽性でありました。
この原因は長年(20歳代より)の高血圧による蛋白尿と診断しています。今回、○○クリニックで高血糖と高中性脂肪(いずれも極めて高値)のため、当科に紹介受診(本年、8/14)となりました。HbA1c12%、TG1000という異常高値のため、入院加療となったわけです。
入院時尿蛋白は3.6グラム/日であり、この原因は高血圧に糖尿病が合併したためと診断しています。高血圧と糖尿病が合併すると障害の進行が早まることが知られています。病歴からは慢性腎炎の存在を示唆する所見はありません。おそらくこの経緯を○○先生は把握されていないと思います。この手紙を○○先生にも見ていただき、御判断してもらってください。
2)血糖が異常高値の方には入院前にインスリン治療となるかもしれないことを我々はしばしば申し上げます。入院カルテでは8/21、もう少し食事のみで様子をみると主治医が記載していますので、少なくとも主治医はインスリン治療を入院初期の段階でも始めるつもりはなかったようです。
3)このメールをまずかかりつけ医の○○先生にお見せして相談なさったらどうでしょうか?その上で疑問あれば、遠慮なく連絡ください。納得していただけるものと思います。
○○県立○○病院総合内科 ○○

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