透析担当医コメント(2024/9/9透析時)
透析時にベッドサイドに来てくださった先生から定期検査後のお話がありました。自宅での血糖や血圧の記録を確認してインスリン単位の調整を行うことになりました。透析後に内科外来窓口で受領した採血検査記録によると「Hb上昇の矢印(ヘモグロビン正常値13.7-16.8、先月12.6→今月13.1)」と「ダーブロック錠(院内処方必須、腎性貧血治療薬)中止」の手書きメモがありました。併せて受領した院外処方箋を確認すると血圧の薬に変更はありませんでした。
体調は変わりないですか?
はい。
血糖の記録は持ってきていますか?
iPadに記録しているんでしたね?
手帳に記録してきました。
低いですね(80~110程度)。インスリンの単位を変更しましょう。
手帳にメモしておきますね。
はい。
血圧も低いですね(90-50程度)。血圧の薬は処方されていたかな?
少し。
減らしておきますね。
あと何か聞きたいことはありますか?
いいえ。
定期検査結果(2024/9/2実施) 赤:高値、緑:低値
月1回の定期検査(採血、胸部レントゲン)の結果は伝えられることはありませんでした(採血の結果は透析後に処方箋と一緒に配布あり、胸部レントゲンの結果は伝えられることはなかったので心胸比は不明)。
検査名 | 検査項目 | 基準範囲 | 単位 | 2024/4/1 | 2024/5/13 | 2024/6/3 | 2024/7/1 | 2024/8/5 | 2024/9/7 |
BUN | 尿素窒素 | 8.0-20.0 | mg/dL | 57.4 | 49.9 | 57.8 | 48.7 | 52.0 | 44.6 |
Cr | クレアチニン | 0.65-1.07 | mg/dL | 11.2 | 9.4 | 9.3 | 8.0 | 12.5 | 12.4 |
Na | ナトリウム | 138-145 | mg/dL | 138 | 137 | 138 | 140 | 137 | 139 |
K | カリウム | 3.6-4.8 | mEq/L | 3.5 | 3.8 | 3.6 | 3.4 | 3.1 | 2.7 |
WBC | 白血球 | 33.0-86.0 | 万/㎣ | 107,900 | 106,700 | 109,100 | 107,600 | 118,300 | 119,000 |
Hb | ヘモグロビン | 13.7-16.8 | g/dL | 11.7 | 11.3 | 11.0 | 10.6 | 12.6 | 13.1 |
Ht | ヘマトクリット | 40.7-50.1 | % | 35.6 | 34.9 | 33.5 | 32.7 | 37.8 | 40.6 |
Fe | 血清鉄 | 40- 188 | μg/dL | 55.0 | |||||
Ca | カルシウム | 8.8-10.1 | mg/dL | 8.9 | 8.6 | 8.1 | 8.1 | 8.7 | 8.4 |
P | リン | 2.7-4.6 | mg/dL | 5.3 | 4.9 | 5.1 | 3.3 | 5.2 | 5.1 |
Alb | アルブミン | 4.1-5.1 | g/dL | 3.3 | 3.6 | 3.5 | 3.2 | 3.6 | 3.3 |
PTH-INTACT | 副甲状腺ホルモン | 10-65 | pg/dL | 309.0 | 181.0 | 119.0 | |||
(参考) 栄養不足レベル | 軽度 | 正常 | 軽度 | 軽度 | 軽度 | 軽度 | |||
e-GFR | 4.9 | 5.2 | 5.2 | 6.2 | 3.8 | 3.8 | |||
血糖(血清) | 73-109 | mg/dL | 96 | 100 | 81 | 184 | 123 | 115 |
処方薬一覧(2024/9/9内科・精神科)
1)朝食後
・フロセミド錠40mg「NIG」2錠 (高血圧症)
・エフィエント3.75mg1錠 (狭心症、PCI適用虚血性心疾患)
・アトルバチスタチン5mg「サワイ」1錠 (高コレステロール血症)
・アトーゼット配合錠LD1錠 (高コレステロール血症)
・フェブキソスタット錠20mg「DSEP」1錠 (痛風、高尿酸血症)
・ビソプロロールフマル酸塩錠0.625mg「日産医」1錠 (高血圧症、狭心症)
2)朝夕食後
・【透析】プロマックD錠75mg2錠 (亜鉛欠乏症)
・エパデールS9002包 (高脂血症)
・【大学病院精神科】 デパケンR200mg6錠(躁病、躁状態)
3)夕食後
・【透析】レミッチOD錠2.5μg1錠 (そう痒症)
・【透析】フェキソフェナジン塩酸塩OD錠60mg「NP」1錠 (そう痒症)
・【透析】アミティーザカプセル24μg1Cap (慢性便秘症)
4)毎食後
・【透析】リオナ錠250mg6錠 (高リン血症)
5)就寝前
・センノシド錠12mg「NIG」2錠 (便秘症)
6)自己注射
・インスリングラルギンBS注ミリオペン「リリー」 【持続型インスリン製剤】
朝食前26単位→18単位 (糖尿病)
・インスリンリスプロBS注ミリオペンHU「サノフィ」 【超速効型インスリン製剤】
朝昼夕食前22-20-16単位→18-16-12単位 (糖尿病)
・レパーサ皮下注140mgペン
2週に1回、1回1本皮下注 (高コレステロール血症)
7)透析終了時静脈注射
・【透析】ウパシタ静注透析用25μgシリンジ×1 (二次性副甲状腺機能亢進症)
8)院内処方【院内薬局受領】
・【透析】ダーブロック錠2mg0.5錠(朝食後)→中止 (院内処方必須、腎性貧血)
・【透析】リドカインテープ18mgNP 全量45枚 (静脈留置針穿刺時の疼痛緩和)
・マイクロファイン 全量84本 (ペン型注入器用ディスポーザブル注射針)
・グルテストNeoセンサー 全量90枚 (自己検査用グルコースキット)
・ニプロLSランセット30G 全量90枚 (医療用穿刺器)
9)院内処方【内科受領】
・CHG消毒綿0.2% 2枚入×60包 (ノンアルコール消毒綿)
主治医説明後の感想等
透析担当医(昨年着任した透析担当医、4月から内科医長)が夏休み(8/31~9/8)を終えて久しぶりに出勤しました。これまでも除水量は毎回指示でしたが医師の夏休み中は「体重の増減にかかわらずプライミング分の0.3mlとする」でした。本日月曜日(9/9)の体重は先週金曜日より0.2kg増でプライミング分と併せて0.5mlの除水となりました。
穿刺時に看護師さんが狭窄音があると話していました。5月に他院へ紹介となり入院手術(右手のシャント付近の狭窄部をカテーテルで拡張する経皮的シャント拡張術を行ったばかりです(VAIVT、バイブト)。とても痛くて大変だったので再度の手術にならないとよいのですが…。左手は石灰化が進んでいるためシャント造設は無理とのことなので今のシャントを大切にしないといけないです。
透析後に病院駐在の薬剤師協会窓口の方に依頼してかかりつけの院外薬局へ処方箋をFAXで送っていただきました。帰りに院外薬局の薬剤師さんに医師から話のあった変更内容と次回処方日(10/16)をお伝えしました。いつもどおり処方箋の指示のとおり院内薬局、院外薬局分と精神科分の薬の一包化をお願いして明日10日午前中に取りに行くことにしました。
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