(質問)
昨年病気休暇で仕事を休みました。最初はうつ病で職場に提出した診断書は「自律神経失調症」となっていました。休み始めて1ヵ月後に躁転して躁うつ病となり、休暇期間延長のため新たに提出した診断書には「躁うつ病」となっていました。結局、4ヶ月の病気休暇の後、1ヶ月間半日勤務を続け昨年9月からフルタイムで仕事をしています。
昨日(8日)、人事異動(業績評価)の課長面談があり、「職場で大声でやりとりしてびっくりしたぞ。テンションが高い時があるようだが、いつもそうなのか。上がり下がりがあるのか。」など、言われ放題でした。まるで精神病扱いで人を見下した目つきで話すこと話すこと全てグサグサと心に突き刺さりました。昨年「躁うつ病」という診断書さえ出していなければこんなことにはならなかったのにと思います。
テンションが高いとかそういうのは偏見だと思います。職場で静かにしていますし、職場の周りの方にも迷惑をかけていません。何かよい方法はないものでしょうか。主治医に頼んで何か診断書を書いてもらうとか。このまま生涯耐え続けていかなければならないのでしょうか。
(回答1)精神科医 成木 文
課長さんの質問が事務的というか単刀直入だったため、病気上がりの人の心を逆撫でしてしまったのでしょう。彼としては専門のことでもないし、ただ職務に忠実だっただけなのかもしれません。ご自分の相手の立場にたって対応してくださればいいのですが、なかなかそこまで望めない場合もあるでしょう。
あなたとしては、そのことはともかく、これからも謙虚に淡々とお仕事をなさっていかれれば、社内でひとりでに無難な評価を得られるはずです。
ただ、あなたの方でどうしても病名にこだわるのでしたら、お医者さんにその旨を告げ、多少誤解を招かないですむような病名にカムフラージュしてもらうことも可能かもしれません。
残念ながら、精神障害に関してはまだ社会的な偏見が払拭されているとは言えませんから、その辺を按配しなくてはならないことも、確かに現実にはあり得ます。
しかし、本当のところを正確に解ってさえもらえれば、かえって安心して勤められるようにもなります。そこで、医師と職場の精神衛生担当者が話し合い、理解を深めるということも一つの方法だと考えます。
(回答2)この世の果てカウンセリングルーム Dさま
我は貴君を直接見ている訳では無く、また処方も記載されておらぬので、一般論でしか回答は出来ぬのだが、そういう前提で回答をすると貴君にとっては不愉快きわまりないとは思うが、恐らく課長の言っている事は嘘ではないのであろう。
躁鬱病の躁状態にある時は、自分が躁状態であるという自覚がない場合が非常に多い。課長の言っている事は典型的な躁鬱病の症状そのものである。職場の周りの者に迷惑を掛けていないとあるが、躁状態の時は、そういう事には気付かないものである。貴君に気付かれぬ様に課長に情報が届いているものだと思われる。
また「まるで精神病扱い」とあるが、躁鬱病は精神病である。そして、躁鬱病は完治率が非常に低く、安定状態にあっても予防的に薬は飲み続ける事が必要であり、長い目でつきあって行かなくてはいけない病である。
よい方法は、貴君が正しい病識と躁鬱病の知識を持ち、病と付き合って生きていこうとする事であろう。抗うつ剤の副作用で躁転を一度した位では躁鬱病と診断される事はまず無いので、貴君は躁鬱病である可能性が高いと思われる。現在の処方中に、リーマス、テグレトール、デパケン(もしくはそれらのジェネリック医薬品)があったら、まず現在も躁鬱病であるのであろう。
まあ、我は貴君を直接見ている訳ではないので、これを読んで不快に感じたり信じられない(恐らく信じられないとは思うのだが)場合は主治医に直接現在の状態と病名を尋ねてみるのがよいであろう。
課長さんの質問が事務的というか単刀直入だったため、病気上がりの人の心を逆撫でしてしまったのでしょう。彼としては専門のことでもないし、ただ職務に忠実だっただけなのかもしれません。ご自分の相手の立場にたって対応してくださればいいのですが、なかなかそこまで望めない場合もあるでしょう。
あなたとしては、そのことはともかく、これからも謙虚に淡々とお仕事をなさっていかれれば、社内でひとりでに無難な評価を得られるはずです。
ただ、あなたの方でどうしても病名にこだわるのでしたら、お医者さんにその旨を告げ、多少誤解を招かないですむような病名にカムフラージュしてもらうことも可能かもしれません。
残念ながら、精神障害に関してはまだ社会的な偏見が払拭されているとは言えませんから、その辺を按配しなくてはならないことも、確かに現実にはあり得ます。
しかし、本当のところを正確に解ってさえもらえれば、かえって安心して勤められるようにもなります。そこで、医師と職場の精神衛生担当者が話し合い、理解を深めるということも一つの方法だと考えます。
(回答2)この世の果てカウンセリングルーム Dさま
我は貴君を直接見ている訳では無く、また処方も記載されておらぬので、一般論でしか回答は出来ぬのだが、そういう前提で回答をすると貴君にとっては不愉快きわまりないとは思うが、恐らく課長の言っている事は嘘ではないのであろう。
躁鬱病の躁状態にある時は、自分が躁状態であるという自覚がない場合が非常に多い。課長の言っている事は典型的な躁鬱病の症状そのものである。職場の周りの者に迷惑を掛けていないとあるが、躁状態の時は、そういう事には気付かないものである。貴君に気付かれぬ様に課長に情報が届いているものだと思われる。
また「まるで精神病扱い」とあるが、躁鬱病は精神病である。そして、躁鬱病は完治率が非常に低く、安定状態にあっても予防的に薬は飲み続ける事が必要であり、長い目でつきあって行かなくてはいけない病である。
よい方法は、貴君が正しい病識と躁鬱病の知識を持ち、病と付き合って生きていこうとする事であろう。抗うつ剤の副作用で躁転を一度した位では躁鬱病と診断される事はまず無いので、貴君は躁鬱病である可能性が高いと思われる。現在の処方中に、リーマス、テグレトール、デパケン(もしくはそれらのジェネリック医薬品)があったら、まず現在も躁鬱病であるのであろう。
まあ、我は貴君を直接見ている訳ではないので、これを読んで不快に感じたり信じられない(恐らく信じられないとは思うのだが)場合は主治医に直接現在の状態と病名を尋ねてみるのがよいであろう。
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